映画人九条の会Mail No.72

2017.10.5発行
映画人九条の会事務局

目次

冒頭解散は憲法違反の暴挙!
暴走安倍政権の退場と市民共闘の前進を!

 安倍政権は9月28日、臨時国会の冒頭で衆議院の解散を宣言しました(10月10日公示、10月22日投票)。これは、憲法に基づいて野党が要求した国会開会を無視したばかりか、所信表明もせず代表質問もやらせないという憲法違反の解散であり、究極の暴挙です。
 安倍首相はこの解散を「国難突破解散」と言いましたが、自らの森友・加計疑惑を隠し、追及逃れをするための「自難突破解散」に他なりません。森友・加計疑惑隠しのために、民進党の離党ドミノと朝鮮半島の危機を利用してこのときとばかりに衆議院を解散し、総選挙に持ち込んだのです。大義も何もない、党利党略の解散です。国民を騙し、嘘をつき、疑惑隠しに走る首相にはもう我慢ができません。
 しかも安倍政権と自民党は、今回の総選挙で9条改憲を公約に盛り込んでいます。憲法第9条に自衛隊の存在を書き込むという安倍9条改憲案は、自衛隊が海外で戦争することを合憲化するものであり、9条を破壊するものです。断じて容認できません。
 安倍政権と自民党はこの総選挙で“北の脅威”と“国難”を煽り立てて勝利をかすめ取り、総選挙後に一気に9条改憲を具体化し、軍事力のいっそうの拡大と自衛隊の合憲化に突き進もうと目論んでいます。しかし、それこそが戦争の危機を増大させ、アメリカが行う戦争に積極的に加担する道に他なりません。
 今回の大義なき「自難突破解散」には、多くの市民から批判の声が湧き上がっています。憲法と国会と国民を無視した解散・総選挙は、暴走安倍政権を打ち倒す絶好のチャンスでもあります。
 解散と同時に小池ブームにあやかった「希望の党」が結成されましたが、その中心メンバーは元自民党議員、野党共闘に反対する元民進党議員、ウルトラ右翼議員などによるものであり、自らも保守政党と認めています。自民党政治の補完勢力と言っても過言ではないでしょう。
 ところが民進党は、市民連合や他野党との合意を投げ捨て、「希望の党」に呑み込まれるように合流を決めました。これは市民と野党との共闘に対する許しがたい背信行為です。しかし「希望の党」は戦争法の容認と改憲を公認の踏み絵にしており、混乱が広がりました。そして「希望の党」に選別・排除されたメンバーによって新党「立憲民主党」が結成されました。
 「希望の党」結成の狙いは、2大保守政党作りです。そして、その2大保守政党の連携による改憲の実行も予想されています。映画人九条の会の皆さん、今回の総選挙は日本の命運を分ける歴史的な選挙です。戦争法廃止、立憲主義の回復、9条改憲阻止という大義で市民との共闘を守る勢力を勝利させ、何としても改憲勢力を3分の2以下に落とし込み、暴走安倍政権を退陣に追い込みましょう! そして、安倍9条改憲を断念させ、平和と立憲民主主義を私たち国民の手に取り戻しましょう! 本当の希望は、立憲野党と市民との共闘にこそあります。

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「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」に取り組もう!

 今年9月に結成された「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」は、「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」に取り組むことを提起しました。
 請願事項は、「1.憲法9条を変えないでください」「2.憲法の平和・人権・民主主義が生かされる政治を実現してください」です。
 集約目標は、来年の5月3日までに有権者の半数に近い3000万筆を集めることです。これを集め切れば、安倍9条改憲は阻止できます。
 私たち映画人九条の会もこの署名運動に取り組みます。署名用紙はダウンロードできます。

  安倍9条改憲NO3000万署名.pdf

 署名が集まりましたら、映画人九条の会にお送りください。よろしくお願いいたします。

「9・25映画人九条の会学習集会
安倍改憲と‟北の脅威”」成功!

yamada_akira.png 安倍首相が記者会見で臨時国会冒頭での解散を発表した9月25日、東京都千代田区飯田橋の東京しごとセンター5階セミナー室で「9.25映画人九条の会学習集会/安倍改憲と“北の脅威”」が行われ、定員50名の席がほとんど埋まる参加で成功しました。
 講師の山田朗・明治大学教授はまず、日本が軍事費5兆円を超えた軍事大国であることを押えた上で「北朝鮮脅威論」を検証し、北朝鮮では通常戦力の無力化が進行して大規模な戦争を継続する能力がないことを明らかにしました。山田教授は、北朝鮮は外貨獲得と宣伝、外交手段としてミサイルと核開発を優先しており、このまま北朝鮮の軍拡が続ければ破綻と崩壊の危険性があると指摘し、日本の対中国戦略の転換、アジアにおける「軍拡の連鎖」から脱却する道を探ることが重要であると語りました。
 そして山田教授は、領土問題や朝鮮半島の緊張を9条改憲の突破口にさせないこと、北の脅威論に冷静に対処し、対米追随政策の転換、軍拡の連鎖を断ち切る努力をすることなどを訴えました。
この「9.25映画人九条の会学習集会」の模様はネット放送局「自由メディア」で放送されていますので、そちらをご覧ください。

  自由メディア『9・25映画人九条の会 講演会「安倍改憲の危険性と北朝鮮問題」』

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【今後の主な行動予定】

●10月8日(日)、安倍9条改憲をとめよう!全国交流・討論集会
        ■日時:10月8日(日)13:00〜16:30
        ■場所:東京・文京区民センター3A
        *それぞれの九条の会からの代表参加です。


●10月19日(木)、安倍9条改憲NO!10・19国会正門前行動
        ■日時:10月19日(木)18:30〜19:30
        ■場所:衆議院第2議員会館付近
        ■主催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会入場無料


●11月3日(金)、安倍9条改憲NO!全国市民アクション国会包囲大行動
        ■14:00〜国会周辺

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