映画人九条の会Mail No.20

2007.02.23発行
映画人九条の会事務局

目次

映画人九条の会3・24交流集会を成功させよう!

 「映画人九条の会3・24交流集会」が1ヵ月後に迫ってきました。

 交流集会は、ドキュメンタリー映画「戦争をしない国日本」(短縮版)の上映、映画「日本の青空」の予告編上映と大澤豊監督の完成報告、映画「陸に上がった軍艦」予告編上映のあと、「憲法情勢の今──改憲手続き法案の正体」題した坂本修弁護士(自由法曹団前団長)の講演と、「映画界の中の憲法問題」と題した山田和夫さん(映画人九条の会呼びかけ人)の報告、そして参加者の皆さんによる意見交換会など、多彩な内容になっています。

 自公与党は「国民投票法案を5月3日までに成立させる」との姿勢を強めていますが、この交流集会が行われる3月24日は、改憲手続き法案(国民投票法案)阻止闘争の山場に当たります。絶対に成功させなければなりません。映画人九条の会の皆さん、土曜日の集会ではありますが、ぜひこぞってご参加ください。

 参加希望者はお早めに映画人九条の会事務局まで、メールまたはFAXでお申し込みください。

映画人九条の会3・24交流集会
日時
3月24日(土)13:30〜16:40
場所
東京・文京シビックセンター4F・シルバーホール
東京都文京区春日1-16-21 電話03-3812-7111
地下鉄丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分
都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
参加費
1000円
定員
100名

改憲手続き法案の反対行動、相次ぐ!

 改憲手続き法案の国会審議が山場になる3月、改憲手続き法案阻止の集会・行動の計画が相次いでいます。いくつかをご紹介しますので、ぜひご参加ください。

3月2日(金)
STOP!改憲手続き法案3・2大集会
■と き/3月2日(金)18:30開始
■ところ/東京・日比谷野外音楽堂
*国会報告(共産党・社民党)/ザ・ニュースペーパー/スピーチ
*集会後、国会デモ
■よびかけ/2007年5・3憲法集会実行委員会
3月10日(土)
3・10シンポジウム STOP!改憲のための手続き法案 国民投票法案の「カラクリ」〜カネで変えられていいの?
■と き/3月10日(土)13:30〜16:30
■ところ/東京・社会文化会館・3階第1会議室
■規模/200人
【第1部】国民投票法案と情勢報告/坂本 修(弁護士)
【第2部】パネルディスカッション/渡辺治(一橋大学教授)、桂敬一(元立正大学教授)、岩崎貞明(放送レポート編集長)
【第3部】イタリアの「国民投票とメディア」/自由法曹団イタリア調査団の報告
■資料代/1000円
■主 催/日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)、日本ジャーナリスト会議(JCJ)、マスコミ関連九条の会連絡会、自由法曹団
■協 賛/憲法改悪反対共同センター
3月20日(火)
改憲手続き法案の阻止をめざす中央集会
■と き/3月20日(火)14:00〜16:00
■ところ/東京・憲政記念館
■規模/500人
*主催者挨拶/国会報告/自由法曹団のイタリア調査を中心に各国の国民投票制度の報告/会場発言/行動提起
■主 催/憲法改悪反対共同センター・国民大運動実行委員会
憲法改悪のための国民投票法案を許すな!米軍・自衛隊はイラクから撤退せよ!米軍基地再編・強化反対3・20中央集会
■と き/3月20日(火)18:30開始〜集会後デモ
■ところ/東京・日比谷野外音楽堂
■規模/5000人
*主催者挨拶/国会報告/連帯の挨拶/海外からの連帯メッセージ/決意表明/「ねがい」合唱/行動提起
■主 催/320中央集会実行委員会
■協 賛/憲法改悪反対共同センター・国民大運動実行委員会

 ──このほかにも、全国各地で様々な行動が組まれています。映画人九条の会の皆さん、これらの諸行動を成功させ、世論を盛り上げて改憲手続き法案を必ず廃案にしましょう。

★全国の九条の会の仲間が待っていた映画 「日本の青空」大澤豊監督作品ついに完成へ! ──映画人九条の会も推薦を決定!──

 連合国軍総司令部(GHQ)が日本政府に手渡した憲法草案の基礎となったのは、憲法学者・鈴木安蔵の「憲法研究会」案だった──という日本国憲法誕生の真相を描いた映画「日本の青空」(監督・大澤豊)が、いよいよ今年3月上旬に完成し、3月12日から有料試写会が始まります。

 GHQの憲法草案に大きな影響を与えたとされる「憲法研究会」と、その中心となった元静岡大教授で憲法学者の鈴木安蔵氏は、いま大きな注目を集めています。2月10日放送のNHK・ETV特集は、「焼け跡から生まれた憲法草案」としてこれを取り上げました。

 映画「日本の青空」は、雑誌の女性編集者が鈴木氏の娘に出会い、日記帳などを手掛かりに新憲法制定の核心に迫るというストーリーで、鈴木安蔵役は高橋和也さん、妻俊子役は藤谷美紀さん、雑誌編集者役は田丸麻紀さんが演じています。上映時間は2時間3分。

 映画人九条の会運営委員会は、この映画「日本の青空」を推薦することを決定しました。

 3月の完成記念有料試写会の日程は、以下の通りです。

全国 3月完成記念有料試写会・日程

地区 上映日 会場 お問い合わせ先 電話番号
東京 3月12日(月) 中野ZERO大ホール 「日本の青空」製作委員会 03-3524-1565
3月13日(火) 銀座ブロッサム(中央会館)
3月15日(木) きゅりあん(大井町駅前)
京都 3月15日(木) 同志社大学寒梅館 京都映画センター 075-256-1707
福島 3月17日(土) 浮舟文化会館ホール(南相馬市) 日本の青空」製作委員会 03-3524-1565
3月24日(土) 福島公会堂
愛知 3月20日(火) 名古屋市民会館中ホール あいち教育映画 052-509-2651
千葉 3月22日(木) 千葉市文化ホール 「日本の青空」製作委員会 03-3524-1565
福岡 3月24日(土) 福岡市男女共同参画推進センターアミカス 九州シネマ・アルチ九州共同映画 092-712-5297
092-741-7112
神奈川 3月26日(月) 関内ホール 「日本の青空」製作委員会 03-3524-1565
静岡 3月27日(火) 静岡市民文化会館中ホール シネマ・ワン静岡教育映画社 054-208-2474
054-251-4330

【情報】邦洋再逆転! 日本映画の「元気」は本物か?

 映連(日本映画製作者連盟)が1月30日に発表した「2006年映画統計」によると、邦洋の興行収入比は邦画53.2%(1077億5200万円)、洋画46.8%(948億200万円)で、20年ぶりに再逆転しました。邦洋再逆転の要因は、ハリウッド映画の後退と、興行収入50億円超の作品が6本も出るなど日本映画の「健闘」です。

 しかし、興行収入は全体としては横ばい(2025億5300万円/前年比102.2%)、入場者数も1億6427万7000人(前年比102.4%)と微増で、2004年の1億7009万人を回復していません。

 スクリーン数は3062スクリーン(136増)で、シネコンが2230スクリーン、73%を占めました。しかし非シネコン館の閉館も相次ぎ、映画館ゼロ都市が増えています(2005年474都市/63.1%)。1スクリーン当たりの興行収入も、2004年7466万円→2006年6615万円と減少しています。

 興収10億円以上の作品28本の興収合計は783億9000万円で、邦画興収の72.8%を占めています。日本映画の公開本数は417本ですから、残り389本の平均興収はわずか7500万円になります(邦洋10億円超作品の合計は50本1524億8000万円で、全興収の72.3%を占める)。

 20年ぶりの邦洋再逆転と言っても、興収と入場者数の横ばい、シネコンの急増と映画館ゼロ都市の増加、テレビ局を中心とした派手な大宣伝映画へのヒット集中、1スクリーン当たりの興収の減少など、日本映画の厳しい状況は続いています。

九条の会」憲法セミナー(静岡)のお知らせ

 「九条の会」は3月10日(土)、静岡のニッセイ駅前ビルで「3・10『九条の会』憲法セミナー/国際紛争の解決は9条の心で」を行います。会場近辺の方は、ぜひご参加ください。

3・10『九条の会』憲法セミナー/国際紛争の解決は9条の心で
【講演】
伊勢崎賢治(東京外語大教授)/小田 実(作家)
日時
3月10日(土)13:30開始(13時開場)
場所
静岡・ニッセイ駅前ビル2F
参加費
1000円(定員350名)
申し込み
下記の電話かFAXでお申し込みください。整理券が送られてきます。
  • 「九条の会」 FAX03-3221-5076 電話03-3221-5075
  • 「しずおか憲法九条の会」 FAX・電話054-261-7457

編集後記

 世界平和と反ブッシュは、21世紀の大きな流れです。それに抵抗して「世界の宝」と言われる日本国憲法を変えようなどということは、人類史に逆行する行為です。世界の流れは我らの側にある、ということを実感する今日この頃です。


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