映画人九条の会は5月17日(火)夜、ついに長編アニメーション映画「太陽の王子ホルスの大冒険」の上映会を行います。この映画「太陽の王子ホルスの大冒険」は1968年に東映動画で作られた、日本アニメーションの転換点となった記念碑的な作品であり、高畑勲監督の初長編アニメーション監督作品です。この映画は、子ども向けの楽しいだけのアニメとは異なり、映画には製作当時のベトナム戦争が影を落とし、人間たちの不和、ヒロインの迷いと苦しみ、働くものの連帯の素晴らしさなどが描かれています。またオオカミとの格闘シーンや巨大カワマスとの格闘シーンなどは、驚くほど躍動感にあふれていて惹きつけられます。
この映画には、作画監督として大塚康生さん、場面設計・美術設計が宮崎駿さん、原画には森康二さん、小田部羊一さんなど日本のアニメーションの歴史を支えてきた人たちが一堂に会しています。まさに今に繋がる日本アニメーションの原点のような映画です。
上映会には高畑監督も参加され、上映の前後で「ホルス」製作当時の想いなどを語っていただきます。皆さん、ぜひご参加ください!